私は金属になりたい

超主観的なレポを中心に色々と...

2019.1.25大槻ケンヂミステリ文庫 ELL.公演

ライブレポです。

※メモとかは一切取ってないので、記憶のみが頼りとなります。一部記憶の改変、拡大解釈、誇大妄想などが含まれる場合がございますので悪しからず。

 

では

 

 

名古屋に初めて大槻ケンヂミステリ文庫略してオケミスがやってきた。

大阪、岡山とツアーをこなし、名古屋へやってきたオケミスは大人の雰囲気漂うダンディー極まりない集団だった。

 

今回のツアーは全会場に椅子が設置されたこともあって、開演前は非常に落ち着いた雰囲気が会場を包んでいたように感じる。

僕も着席だからと調子をこき、ドリンクで缶ビールを一杯飲み開演の時を今か今かと待っていた。席は真ん中ブロックの上手の通路側4列目の席に座ることが出来た。2柵前だったがステージが高いので視界は良好。

 

19時を少し過ぎた頃、客電が落ち、SEが流れる。筋少の時の激しいSEではなく、そして弾き語りやのほ学の時のいつものSEでもなく、とても落ち着いた、そしてやはり大人でダンディーな曲に合わせてオケミスの面々が登場してきた。

 

タカトビのイントロが始まる。センターに立ち眉を互い違いにしながら上手をじっと睨むオーケンがもう美!美!美!出てきて3秒で殺された...

もうかっこよすぎて思わずかっこいい...と感嘆の声も漏れる始末...

あーオケミスってこういう感じなのかな?っていうのをちょっと探りつつ、音の楽しさに身体を揺らしながら素直に聴いてみる。

とにかくオーケンの声が素晴らしく、調子も良さげな感じ。歌っている表情も実に満足げで観てるこちらも不思議とニヤける。

いやぁいきなりやられちゃったなぁ...って思ってたら手袋をササッと口で外すオーケン...猫テの時のもぐもぐタイムではなくダンディーに、さも当然かの如く外された手袋...分かってやってるよね!!!大好きだよ!!!!

 

始まって2曲目スポンティニアス・コンバッションでいよいよオケミスのテーマの一つであるポエトリーリーディングが入る。

筋少や特撮にも語りはあるけれど、そういった語りとは違って、オーケンが語るために作った歌詞はオカルトチックであり、とても聴いていて心地いい。

にしてもオーケン。曲中に顔をキメてはニヤニヤしすぎやろ...どんだけ我々を殺せば気が済むんや...

 

そしてヘイユーブルース、お別れの背景、高円寺心中、ゴロワーズのカバー曲の連発。

ヘイユーブルースはさすが歌い慣れてるなという感。

曲間で即興でポエトリーを入れていて、これがまぁ面白いわ完璧だわ凄かった...

お別れの背景は僕大好きなんですが、バンドサウンドで聴いたのはこれが初だったかな?新鮮かつ、聴けるとは思ってなかったので嬉しかった!

高円寺心中は最初、聴きなれないキーボードの音が流れてきて、ん?と思ったのもつかの間、わかった瞬間に驚きと喜びが一気に襲ってきた。まさかこれをやるとは...非常に良かった。

ゴロワーズ...とにかくオーケンのネクタイ!!!シュルり!!!いけませんいけません!!!!

シャツのボタンまで外しちゃって!ハレンチ!!いやぁ分かっていらっしゃる...

と、ここでオーケンはけると同時にバックの皆さんのソロ。超絶テクを惜しげも無く体感出来て最高だった。

そしてそこに戻ってきたオーケンは上手でお客さんと同じように素直に拍手をしていた可愛かった!そらぁこんな素晴らしいバンドをバックに歌を歌えたら最高の気分だろうなぁ…

 

そしてここからぽえむ、去り時、美老人のアルバム曲順通りの素敵な曲達。

アルバムのリード曲であるぽえむは、意識的にどこかへ連れていかれるかのような感覚になるな。最後の心が落ち着いていきますをオーケンがセンターで直立で歌ってらっしゃってとても良かった。

去り時は個人的にアルバムの中で一番好きな曲。オレンジの照明が曲のイメージをどんどん膨らませていく。オーケン自身も過去最高に気持ちよく歌えたと言っていて、本当に素敵な歌でした。オーケン自身も言っていたけど、熱唱するような曲ってあんまり無いんだけど、ロコとかの熱唱する系の曲はどれも素晴らしいので、これからもどんどんやって欲しいな。

美老人はライブだとこんな感じになるのねぇ。確かに明るくて楽しい曲調だから、あのノリ方は楽しかった!でもライブで楽しそーにびびびび美老人ってオーケンが歌ってるのはなかなか面白かった!そうね。あなた美老人ね。

 

ライブも終盤。曲は探偵はBARにいてGHOSTはブレインにいる。

キーボードの音が気持ちいいなぁ。まじでカッコイイダンディーな探偵さんみたいで本当にかっこいいなオーケン

奇妙に過ぎるケースはコーラスが綺麗だったなぁ...うん。オケミス好きだなやっぱり。

 

そして本編ラストのオーケンファイト。

自分の名前を声高に叫ぶ上にファイトと元気づけるこの感じ何かがバグってるのかという気にもなるが、オーケンにしか出来ないよねぇ。オーケンファイトっていくらでも叫びますよ~

間奏では色々と闘われていたオーケン。ボディスラムからの腕ひしぎ十字固め、ブレーンバスターの攻防から見事に投げ切って、追撃のエルボードロップと非常にバリエーション豊かな闘いを展開していた。がぶって投げたり色々してて面白かったなぁ。

 

そして曲はアウトロへ。おもむろに上手へいらっしゃるオーケン。目の前には階段。あろう事か一歩二歩と階段を降りるオーケン。そこにはダブルのスーツをきたとてもとてもかっこいいオーケンがいた。そして最前列のお客さんと握手をする。さながらディナーショーのよう。そして通路を進んでくるオーケン。心臓の鼓動が自分でもわかるくらい早くなる僕。

前の席の人がオーケンと握手をしている。僕も手を出す。そしてオーケンと僕の手がそっと触れる...その瞬間オーケンの手は僕の手を離れ会場全体へ向けて「オーケンファイト!」と叫んだ。目の前でまさかコールアンドレスポンスを見ることになろうとは...会場全体を見回すため少し見上げた姿のオーケンのその美しいお顔はもう直視できないほどで、後光がさしているような気さえした。

そしてどんどこどんどこ後ろの方まで行くオーケン。そして会場の奥で曲の終わりを迎える。

ジャンと締めた時のオーケンの立ち姿、本当にかっこいい...ステージそのままの姿をなぜ客席で後ろを見ながら見られるのだろうか。幸せでしか無かった。

 

曲も終わり、通路をもどって歩いてくるオーケン。またゼロ距離だ。「ういろう食べてるの?CBCラジオは聴いてるの?」なんて言いながら帰ってくるオーケンに僕は再度手を差し出した。すると、オーケンしっかりと手を握ってくれた。握られたその手は冷たく、サラサラで、しかし男の手というしっかりとした感覚もあった。そしてステージへ戻るオーケンの後ろ姿はこれまた素晴らしいものだった...

 

アンコール。1曲目はまさかの荒井田メル。この曲を聴けるなんて思ってもいないので驚き、そしてやはりこの曲はいい。執着は苦しみの根源。まさにその通り。しかし執着しなければ生きて行けない辛さ。うん。沁みる。

 

そして最後の曲は企画物AVの女。オケミスのアルバムにも入っているこの曲。アルバムでは、レコーディングライブという性質上、緊張の糸が切れたように楽しさが伝わってくるようだったが、今回も別にそういった背景はなかったのにも関わらずなんだか凄く楽しかった。最後にもってこいの曲なのかもしれないな。

 

そして笑顔ではけていくオーケン。うん楽しかったようで私は嬉しいです。ありがとうオーケン

 

MCまとめ

 

筋少でELL.に出た際正露丸をぶちまけてコンコンと叱られた話を。お決まりだね。

 

まだオケミスでのキャラを探っているという話から、筋少では最初思いっきりキャラを間違えたと。コールアンドレスポンスで「あなたも筋肉(怪鳥音)」と言ったら、「私も筋肉」と帰ってくると勝手に思っていたら、当然お客さんがポカーンとしていてあの頃はどうかしてたと回想。非常に綺麗な怪鳥音が出ていた。

 

これからオケミスでこういう感じなのをやりたいという話からレゲエとシャンソンをやりたいと。オケミスはスタイルをもちゃくちゅうだから色々とやっていきたいとの事。もちゃくちゅう...かわいい...長谷川さんと竜さんがめっちゃウケてた。

 

シャンソンってこんな感じ~ってやってて、後にけい様から、「先程シャンソンをバカにされてましたけど」と言われる始末。ディスってないと言えばディスってない事になるのは我々の前だけということが判明してしまいましたね...

 

けい様について竜さんはマリリン・マンソンにちょっと似てると。ユーミンのマンソンカバーPVをけい様で撮るのが竜さんの夢らしい。そこにオーケンが「ひこうき雲じゃダメなの?」とマンソン風にひこうき雲を歌うも全く似ていなかった笑

 

今度友森さんと競艇のニコ生に出ることになったオーケン。船券の買い方がわからないと友森さんに教えて貰っていた。ちなみにこないだ競馬でトントンだったらしい。何の話だ()

 

オーケン、ライブ後に風邪引く問題。昨年末のリキッド後に高熱が出て、この間の大阪岡山終わりにも高熱が出たとの事。そこで長谷川さんが、「実は大阪岡山僕風邪ひいてました。意外とミュージシャンって気にするじゃない?だから病人が狭い楽屋にいるの嫌かなぁって思ってひた隠しにしてたの」あの...ちゃんと教えてあげた方が対策取れるのでは...??なのでオーケンの風邪は長谷川さんのが移ったのかもとの事でした。オーケン風邪なら移っても光栄ですのでぜひ移してくださいませ()

 

 

 

とにかくオケミスのライブってこんな感じなのかなーっていう探り入れられたかな。オーケンも言っていたようにまだ探り探りな面はあったけど、それもまたよしだし、何より大人なオーケンおちゃらけオーケンの最高なミックスが見られてお得ですよ。

 

オケミスが今後どういった活動をして行くかは分からないけれど、フェスとか2枚目のアルバムに期待しつつ楽しみたいなと。見たことない人はぜひオケミスの世界を体感していただきたいと思ったライブでした。

 

自分の中でも過去ベストライブの上位には確実に入ってくるライブだったですよ。

 

いやぁ良いライブだったな!!